聴きながらパソコンをという人に。BGVとしての「銀河鉄道の夜」 | 今日もノートをたずさえて

聴きながらパソコンをという人に。BGVとしての「銀河鉄道の夜」

(PV紹介のトラバだったのですね(ーー;。トラックバックステーションから来た人ごめんなさい。この記事は、アニメ映画の紹介です。)

僕はながら派です。ノートパソコンのディスプレイの左脇には、たいていitunesか、映像配信の小窓がでていて、なにか作業をしながらつけっぱなしのことが多いのですね。INSPIRON700mのワイド画面は、そんなことをするのに格好の環境です。
映画も見る時が多いのですが、もちろんちゃんと見るわけではなく、動いている映像が画面の脇にある、という感じです。でも、ただ音だけとはやはり違うのですね。音楽と一体となった映像がそこに動いていることで、より気持ちよく音楽の空気に浸れるといった感覚があります。
そんなことをしながら、「音楽は映像で聴いているな」と思いました。パソコンを使いながら、僕のようなことを感じている人もけっこういるのではないでしょうか?トラックバックにうなづけたので、「映像で聴いている」お気に入りの映画のひとつを紹介したくなりました。

「銀河鉄道の夜」です。20年前に劇場公開されたアニメです。監督:杉井ギサブロー、脚本:別役実、キャラクター作者:ますむらひろし、という二度とありえないような取り合わせ。主人公たちは「猫」です。原作をこのようにあつかっていいかは賛否両論があったようですが、原作とは別物として、いくつもの才気が融合して作り上げた移し絵としてみれば、これはこれとして楽しんでいいと思うのです。まぎれもなく、永遠の傑作アニメのひとつだと思っています。

そして、音楽は細野晴臣。この音楽がすばらしいのですね。絵作りもなみなみならぬすごさなのですが、絵に溶け合って、さらに深くたおやかに世界観を広げています。
油断してみるにはもったいない映画ですが、何度見ても見ごたえがつきません。そして、聞き飽きないのですね。脇でつけておいても、その時の気分を彩ってくれます。
ながら派にとって、音楽は環境。聴くでも見るでもなく、空気を作るのがBGM(V)だと思います。雑音の中で操作をすることも多いモバイル派の僕にとって、この映画はまさに最高の空気清浄機のひとつです。


タイトル: 銀河鉄道の夜